Fairy tail
こどもの頃おとぎ話でみた、
ヒロインのピンチに颯爽と現れて、華麗に悪を倒す、ヒーロー
ずっと追いかけたその背中が、
現実に擦り切れて、掠れて、消えたのはいつだったろう
おとぎ話にもなれなかった私たちは仕方なしに
いつのまにか悲劇のヒロインを気取る
けれどヒロインは心の奥底で
自分で作った檻の中で
掠れて消えたヒーローが、
自分で消したはずのヒーローが、
まだ、かすかに息づいている、“本当の自分”という名のヒーローが、
助けにくるのを待っている
あなたを救うのは、いつだって、あなただ