100回世界を憎んで、100回世界を愛したわたしが 101回目に"愛してる"と言うそのときは 全知全能の誰かさんと同じ顔をしているのだろうか

波が 打ち上げる 嵐にかき回された、 砂の城 貝がら 魚の骨 海鳥の羽 だれかのため息 さらっていく 打ち上げられた、 流木 さんごのかけら 破れたビニール だれかの歌声 流れて、廻って、海になる 奪って、創って、海になる 青に溶けただれかの悲しみも、い…

生まれたての赤ん坊が 数字の0だとしたら 色も文字もかかれていない、真っ白なキャンバスだとしたら だれもがそこからスタートなのだとしたら 道ですれ違う冴えない彼は 外国の高級車を乗り回すあの人は みんなに好かれる人気者は どうしても気に食わないあ…

こどもの頃おとぎ話でみた、 ヒロインのピンチに颯爽と現れて、華麗に悪を倒す、ヒーロー ずっと追いかけたその背中が、 現実に擦り切れて、掠れて、消えたのはいつだったろう おとぎ話にもなれなかった私たちは仕方なしに いつのまにか悲劇のヒロインを気取…

私たちは人間です生きる世界を選ぶことができます 私たちは人間です見ず知らずの人と食べ物を分け合うことができます 私たちは人間です生に、死に、意味を見出すことができます 私たちは人間です他人のために涙を流すことができます 生きるために生きる獣で…