2018-03-17 U 夕焼けが一つ枝から落ちて 何かの終わりへ滑空する 去年の夏 白い窓辺に置いてきたジュースの缶と おんなじ色をした君のワンピース そのひらひらした裾は 僕の知らないやつだね 時計の針を5分進めてみたり 新しいスニーカーを買ってみたり 林檎を切らずに齧ってみたり 思いつくことは試したけれど ふたりで見たひこうき雲は やっぱり戻ってこなかった だからせめて 少しだけ、伏せられたまつ毛 濡れてるのには気づかないふり、するよ