誰そ彼の幻聴 地に満ちて残響 金木犀の昨日も白雪の明日も今は遠く ずっと昔に別れたはずの 古い街並みが肌を濡らすから 空を食む紺青に 星を刺して今を留める どうかあなたが帰るまで 世界がどこにもいかないように
その日はばかみたいに風が強い日で どうにもこうにもむしゃくしゃしていて あげく転んで泥だらけになって このまま死んでもいいなあなんて ぼんやり空を見上げたら その日一番の強い風が 希望どころか絶望まで 無遠慮に 吹き散らしていったもんだから ついで…
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